【趣味どきっ!】食欲の秋こそ胃腸をいたわろう!冷えを解消する「脾(ひ)」を補う薬膳(第2回)

サーモンとローズマリーの葉

「最近ついつい食べすぎてしまう…」「お腹の調子がスッキリしない…」 そんな食欲の秋こそ、夏の冷えで疲れた胃腸をケアするチャンスです。

2024年9月放送の『趣味どきっ!』第2回は、「胃腸をいたわろう!」がテーマ。 消化吸収を助ける「脾(ひ)」を補う食材や、お腹を整える簡単なツボが紹介されました。

旬の食材を楽しみながら、体の中から健やかになる「おうち薬膳」を始めてみませんか?

今回の「おうち薬膳」を教えてくださった先生方

木村 容子 先生 (東京女子医科大学附属東洋医学研究所 所長・教授)

山田 奈美 先生 (薬膳・発酵料理家)

お二人の専門家による、東洋医学の知恵と美味しいレシピをぎゅっとまとめてご紹介します!



目次

【脾(ひ)】をととのえて胃腸を元気に!

東洋医学でいう「脾」は、単なる臓器ではなく「胃腸の働きそのもの」を指します。

  • 脾の働きが弱まると、食欲が落ちたり、もたれやすくなります。
  • 夏こそ「温かいもの」を食べて、冷えた胃腸を内側から温めるのが薬膳のポイントです。

脾を補う【夏ポトフ】

夏ポトフ【材料(2人分)】
  • トマト:1こ
  • かぼちゃ:150g
  • なす:1本
  • パプリカ:1/4こ
  • じゃがいも(小):3こ
  • 豚バラ肉(うす切り):50g
  • 水:400mℓ
  • 塩:適量
  • こしょう:少々

つくり方

  • トマトは8等分のくし形切り、かぼちゃ、なすは乱切り、パプリカは縦4等分に切る。じゃがいもは大きいものは半分に切る。
  • 豚肉は食べやすい大きさに切る。塩を少々ふって軽くなじませ、15分間以上おく。
  • 鍋に②を入れ、中火で炒める。表面がカリッとしてきたら、①のかぼちゃ、じゃがいも、なすを入れて炒める。
  • 全体に肉の油がまわったら①のパプリカとトマトを加えてサッと炒める。塩一つまみをふり入れ、水を加えてふたをする。
  • 煮立ったら、弱火にして野菜がやわらかくなるまで20分間ほど煮込む。塩とこしょうで味をととのえる。



材料を切って順番に炒めて煮込みます。なんて簡単なのでしょう。出来上がりが楽しみ~♪


完成です!シンプルな味付けなので野菜の甘みや旨味がしっかり感じられました。
また豚肉も入っているので風味もよく適度なコクもあり美味しかったです!!



養生point!

胃の調子を整えるなら、トマトも外せません。 「じゃがいも・かぼちゃ×トマト」の組み合わせは、夏バテの疲れをリセットする薬膳の黄金コンビです!

体のバロメーター【気(き)・血(けつ)・水(すい)】とは?

健康な体は、この3つがスムーズに巡っている状態を指します。

  • 気(き): 生命活動のエネルギー。不足するとイライラや疲れの原因に。
  • 血(けつ): 血液に近い概念。全身に栄養を運びます。
  • 水(すい): リンパ液や汗など、血液以外の水分。

エネルギー不足を解消!【気(き)】を補おう

「なんだか元気が出ない」「うつうつする」……それは「気」が不足しているサインかもしれません。

気を補う【鮭のフライパン蒸し】

鮭は薬膳でもパワーを補う食材。フライパン一つでできる手軽さが嬉しいですね。

鮭のフライパン蒸し【材料(2人分)】
  • 秋さけ(生さけ):2切れ
    (塩さけではありません)
  • キャベツ:2枚(約70g)
  • しめじ:1/3袋(約80g)
  • 玉ねぎ:1/2こ(約70g)
  • にんにく:1かけ
  • 酒:大さじ2
  • 塩こうじ:大さじ1と1/2
  • 塩:少々

つくり方

  • さけの皮に塩をまぶしておく。
  • キャベツを適当な大きさにちぎる。しめじは根元を切り落として手でほぐす。玉ねぎは繊維にそって薄切りにする。にんにくも薄切りにする。
  • フライパンにキャベツを広げるように敷き、玉ねぎ、にんにく、さけの順に重ねる。しめじをまわりに散らす。
  • 酒をふり入れ、塩麴を全体にまぶす。ふたをして中火にかける。フツフツとしてきたら弱火にし、さけに火が通るまで7~8分間蒸し煮にする。

材料をすべて入れて火にかけふたをして、フツフツしてきたら弱火にして7~8分蒸し煮にする。


蒸し煮終わったところ。サケに火も通り野菜がくたっとして食べごろです!
     野菜の甘みと、サケがふわっとして美味しかったです。また酒を振り入れることにより
      サケの臭みもなく食べやすかったです。アルコールも飛んでいるのでお子さんにもおすすめの一品です♪

養生point!

キャベツは、胃だけでなく生命力を蓄える「腎」まで元気にしてくれる、まさに天然の胃腸薬のような食材です。そこに胃の不快感をスッキリさせてくれるたまねぎを加えれば、もたれた胃をやさしく整える「お助けコンビ」の完成です!

あと一品!スーパーの食材で整う簡単レシピ【梅ハニードリンク】

梅ハニードリンク【材料(1人分)】
  • 梅干:1こ
  • はちみつ:大さじ1/2
  • 湯:230mℓ

つくり方

  • 種を取り除いた梅干をほぐし、コップに入れる。
  • はちみつを加える。
  • お湯をそそいでかき混ぜる(下に梅が沈んでいるのでかき混ぜて飲む)

はちみつも薬膳では胃の痛み、食欲不振など不調をととのえる食材といわれている。梅干と組み合わせると、さらに効果が高まるそうです。

【きょうのイチオシ】胃腸を元気に!便秘解消と疲れを取るツボ刺激

「おうち薬膳」で胃腸に優しい食事を摂ると同時に、外側からもツボ押しでアプローチしましょう。特に秋から冬にかけては、体が栄養を「ため込む」リズムになりやすく、便秘に注意が必要な季節です。

便秘解消のポイント:

  • ツボと運動の両輪: ツボ押しで内臓に刺激を与えつつ、軽いウォーキングやストレッチなどの運動を組み合わせるのが効果的です。


番組で紹介された「胃腸を整える」4つのツボ

番組で紹介された「胃腸を整える」4つのツボ
  • 足三里(あしさんり): 膝の下にある、松尾芭蕉も愛用したと言われる「養生の聖地」。胃腸の働きを活発にし、体全体の疲れを取る万能なツボです。
  • 天枢(てんすう): おへそのすぐ横にあり、大腸の働きを整えます。便秘や下痢など、お通じのトラブルには欠かせないポイントです。
  • 中脘(ちゅうかん): みぞおちとおへその中間。胃の不快感や、食べ過ぎによる胃もたれを和らげてくれます。
  • 気海(きかい): おへその下。「気の海」という名前の通り、全身のエネルギー(気)が湧いてくる場所。冷えからくる胃腸の不調にもおすすめです。

ため込まない体へ!日常生活のワンポイント

自分の感覚を信じて: 気持ちいいと感じる強さで、お腹のツボは特に「優しく、ゆっくり」押すのがコツです。

冷えは大敵: 第2回のテーマ「脾(ひ)」は冷えに弱いため、ツボを押す時も手が冷たすぎないよう注意しましょう。

まとめ:胃腸を整えて夏を乗り切ろう

「薬膳」と聞くと難しく感じますが、スーパーの食材でパパッと作れるものばかり。胃腸が整うと、体全体の巡りも良くなります。 皆さんも、ぜひ今日の献立に取り入れてみてくださいね!

テレビ番組『趣味どきっ!』の木村先生の分かりやすい解説と、テキストに掲載されている山田先生の美味しいレシピを参考に、私なりにポイントをまとめてみました。

この記事が皆さまのお役に立てたらうれしいです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




【ご利用上の注意】 本記事で紹介している「おうち薬膳」の知識や「ツボ刺激」は、日々の健康維持・増進を目的としたセルフケア(養生)の考え方に基づくものです。

  • 特定の疾患を治療する「医療行為」ではありません。
  • 体調に不安がある方、妊娠中の方、現在医師の治療を受けている方は、必ず専門医にご相談の上で実践してください。
  • 効果の感じ方には個人差があります。無理のない範囲で、心地よいと感じるセルフケアを心がけてください。

※内容の一部は、NHK『趣味どきっ!』および公式テキストの内容を参考に、執筆者の体験を交えて構成しています。








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